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好きな曲をソロ・ギターにアレンジする方法 5

   

ソロ・ギター・アレンジの方法

2016-06-15

実際のアレンジ方法

さて、ここから実際のアレンジ方法の話です。しかし教則的な話ではなくて、あくまでも、私がアレンジをするときの考え方や手順などを説明します。

 

まず今回は、私が考えるアレンジの2つのパターンのうちのひとつめとして【元の曲の楽器の演奏も含めて再現するようにアレンジする】・・・この場合の方法です。

 

「元の曲の楽器の演奏も含めて再現するようにアレンジ」する場合の方法

このアレンジ・パターンの場合は、テーマ・メロディはもちろんですが、それ以外に最も肝になるのが原曲のベースラインだと思ってます。

理由は単純で、ベースラインがその曲の特徴を決める重要な要因になっていると思うからです。

ベースの基本は、その曲のコードのルート音を弾くことです。ルート音と言うのは、ひとつのコードを構成する和音の中でもっとも重要な音であり、なおかつそのコードを決定するだけの特徴を持っています。

さらにベースラインと言うのは、その曲全体のリズムを決定する要素も持っています。

ソロ・ギターの場合、当然ですがギター一本だけなのでドラムを再現するということが非常に困難なわけです。ですから、ベースラインを上手く再現することでコードの特徴と全体のリズムを生み出すことができるというわけです。

もちろん一番優先すべきはテーマ・メロディではありますが、次がベースラインと言えるわけですね。

これは逆に考えると、テーマ・メロディとベースラインだけでも原曲の雰囲気を醸し出すことが可能と言えます。

 

と言うわけで、私の場合最初にメロディラインとベースラインを原曲から拾っていきます。これはどちらもある意味コピーするということですね。

 

メロディ・ラインを拾う

メロディラインをコピーする場合は、なるべく原曲に沿ってメロディを再現するようにしています。

良くジャズなどではテーマ・メロディを少し変える、いわゆるフェイクと言うことをしますが、このアレンジ・パターンの場合はあまりしないようにしてます。

また、メロディラインを拾う場合に特に気を付けていることがあります。それは、メロディラインが小節頭からスタートしていなくて、前の小節の終わりに食い込んでいる、いわゆる「食っている」場合、しっかりと「食う」ようにしています。

実は「食っている」メロディラインは意外に多いです。特に歌ものの場合、多くのケースで「食って」ます。

しかし、メロディラインは「食って」いてもバックの演奏は「食っていない」と言うケースが結構あるんですね。

その場合、ソロ・ギターで演奏するにはメロディとベースラインやコード和音などが「食っている」分ズレルのですね。これが意外にギターで弾くときに難しかったりします。

でも、原曲を再現するにはメロディラインが「食っている」のを再現するか?しないか?で曲の雰囲気が結構違ってくるので、注意をしています。

 

一例として、以前アップした「にじいろ」で、食うか、食わないかと言う比較の解説動画がありますので参考までに。。。

 

ベース・ラインを拾う

次にベースラインをコピーする場合に注意していることです。

ギターの音と一般的なベースの音とは1オクターブの差があるのがご承知ですね。ですから、原曲のベースの音を聴いてそれをギターで再現するには多少の耳慣れが必要です。

私の場合、どうしてもギターで取りにくいときは、迷わず本物のベースを使って音を採ることもあります。

 

さらに原曲の録音やアレンジによってはベースの音がはっきりと聴こえなケースも多々あります。

特に低い音の場合、それをギターでコピーすると半音くらい間違えていても同じ音のように聞こえてしまう場合があります。

気が付かないでメロディを重ねてアレンジをしていくと「何か違和感が…。」となるわけです。

それを回避するために必要なのが譜面だったりするわけですね。譜面のコードを観てみたら半音違っていた!なんてこともあったりしますから。

 

また、ベースラインのコピーと言ってますが、実は細かくすべてコピーをするということはしてません。

このコピーはあくまでもアレンジのためのコピーですからね。いわゆるベーシストがする「おかず」のようなフレーズをすべてコピーしていると、まさにベースコピーになってしまいますから。

ただし、そのベーシストのおかずが、その曲のその部分を決定的に特徴づけている場合やリズムを生み出すの必要な場合や曲の流れの隙間を埋めているような場合は拾うことが多くあります。

 

メロディ・ラインとベースラインを同時に弾く

さて、メロディとコードラインを拾ったら、次はそれを同時に弾けるようにアレンジをしていきます。

さらに同時に弾けるようにアレンジをしつつ他の楽器などで奏でられている音も拾います。

例えば、ギターやピアノなどのバッキング。また、ストリングスなどで印象的な対旋律などがある場合、そのメロディ。シンガーの歌のバックコーラスなどなど。

これらが入ることでメロディとベースラインに今度は和音がプラスされると言うことですね。このアレンジパターンの場合、この3つの要素でほどんど完成するように考えていくわけです。

 

話を戻しますが・・・・メロディとベースラインを同時に弾けるようにアレンジをするのですが、これが結構難しいケースがあります。メロディとベースラインはそもそも別の動きをしていることが多いですからね。

そのときに私がしているのは、譜面ではなく、視覚的に両方を紙などに書きだすことです。

この目的は、ベースラインのどの音のときにメロディラインのどの音が鳴っているのか?を視覚として捉えるためです。

このように視覚的にとらえてギターを弾いてみると、最初の内はとても変な感じ…そうとても音楽的ではなく、指の運動と言うか幾何学的と言うか、そんな感じがします。

でもだんだんと弾き慣れていくうちにベースラインはベースラインでキチンと聴こえ、メロディがその上に乗っているように聴こえるようになってきます。

まあ、アレンジの段階ではある程度ゆっくりと弾くことができれば先に進めてもOKとしていますが。アレンジが完成した段階で、曲を弾き込みながら、意図したテンポまでアップできれば良いわけですから。

 

一例としてカシオペアのルッキングアップの場合、ベースラインとメロディの重なりはこのようになっています。

これは説明のために譜面にしていますが、実際に私が作業するときは、もっとラフにメモ程度で、しかもリズムだけ書いてチェックをしています。

 

曲全体の構成について注意していること

全体的には、だいたいこのような流れでアレンジをしています。しかし、実際の作業については、メロディ・ラインとベース・ラインはほぼ同時に拾いながらアレンジを進めていくことが多いですね。

 

と言うことで、最後に再現する場合の曲全体の構成についてです。

もちろん原曲と同じ構成にしても良いのですが、それだとやはり4分とか5分とかの長丁場になります。

ソロ・ギターの場合、特に録音、録画をするケースでは、実は4分、5分と言うのは結構長くて辛いんですね…これが。当然ながら、間違えるリスクもありますし集中力も必要ですから。

また、動画を聴いて、観てくださる方にとっても4分、5分と言うのは結構長いんですね。私のYoutube動画の平均でも観てくださる方の平均視聴時間は1~2分くらいですから。

そう、多くの方が途中で止めてしまうんです。まあ、動画がつまらないからだ!と言われればそれまでなんですが。。。

自分が他の動画を観る場合を考えてみても、最後の最後まで観るケースってかなり少ないです。

 

以上のことから、ソロ・ギター・アレンジの場合、できれば短め、そう2分から3分くらいがちょうどよいかなと思ってます。まあ、なかなか収まらないのが実際ではありますが。

 

と言うことで考えると、原曲と構成が同じだと、やはり長くなってしまうので、短くする必要がありますね。

私の場合どうしているのか?と言うと、アレンジの段階では入れたいところ、聴かせたいところをすべて網羅するように作ります。

そして、アレンジが出来てギターで弾きこむときにだんだんと省いていき、最終的な形に仕上げていくようにしています。

どの部分をどう省いていくのかと言うのは曲によってケースバイケースですね。

例えば、「世界の中心で愛をさけぶ」の場合、原曲では、中間部分に静かなパートがありますが実はこの部分もアレンジをしたのです。

でも、完成アレンジとして動画を録画、録音するときに思い切って省いてしまいました。ちなみに省いた部分の動画はこちらです。

改めて聴いてみると、それなりのアレンジだったと自負しています。

 

まあ、せっかくアレンジをしたので省くのはもったいない!って言う気持ちもありますが、思い切って省くことも時に必要です。

ただし、省くことで全体をより印象的にして、アレンジ自体の完成度が上ると言うのが前提ではありますが。

 

 

次は、アレンジの考え方の2つめ、【元の曲のメロディとコードを主に使ってアレンジをする】。

この場合の方法についてですが次回に。。。

 

★ayuki

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